AR系の適応制御法によるホルマントの抽出
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概要
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音声生成系を線形全極系とみなし、系の出力として観測される音声波形から、そのモデル系のパラメータ(線形予測係数)を逐次的かつ適応的に推定して系を同定する方法が知られている。これと線形予測係数と系の極情報としてのホルマントとの関係を組み合わせた、ホルマント情報の逐次的かつ適応的推定(ホルマント抽出)法がある。この方法の改良と、それを実音声に適応したホルマント抽出結果について述べる。特に、実用上問題になる音声音源パルス列の入力による過大推定誤差への対策、単音節の分析に有効な逆方向後ろ向き予測法などについて述べる。更にその他の応用として、ピッチ抽出法の改良、ホルマント型ボコーダの音質改善、ピッチ変化に影響されることの少ないホルマント周波数の抽出法などついて、分析例と定性的な考察に基づいてその可能性を示す。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1994-06-01
著者
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