空間フーリエ変換を利用した斜め入射音圧反射率の測定
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
空間フーリエ変換を用いて音波を平面波要素に分解することにより、斜め入射音圧反射率を測定する方法を開発した。本方法では、音響材料表面に近接した二つの平面上で複素音圧分布を測定し、空間フーリエ変換によって平面波要素に分解する。更に空間周波数領域における波動伝搬理論を適用して、音響材料表面での入射波と反射波の平面波要素を分離する。これらの要素から任意の入射角における音圧反射率を求めることができる。本論文では、この方法の測定原理について述べると共に、音場の軸対称性の利用、及び測定領域の有限性による誤差について検討を行う。更に、本方法と従来の方法による測定結果の比較を行い、本方法の有効性を確かめる。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1988-05-01