室内音場における音源スピーカの指向性を考慮した伝送周波数特性のシミュレーション

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概要

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電気音響設備による拡声を必要とする音場の、室内音響特性を解析するためには、音源となるスピーカの指向特性と周波数特性を考慮したシミュレーションが必要となってくる。そこでスピーカの立体的な指向特性(3次元指向特性)の測定を行い、そのデータを用いて音源より出る音の周波数特性を求め、これに壁面の反射特性を乗じ、それを逆フーリエ変換し、複数の音源や反射音を時系列上で合成することにより、室内音場におけるインパルス応答を求め、伝送周波数特性をシミュレートする手法を考案した。また、このシミュレーションと実測との対応を調べることにより、手法の正当性を確認すると共に、明瞭度予測への適用性を探るため、明瞭度の物理指標としてのMTF-STIを、本シミュレーションと実測のインパルス応答より求めた。
社団法人日本音響学会の論文
1988-04-01

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