離散的な負スティフネスの影響を受けた弦の振動
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概要
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弦の振動を電気信号に変換するために複数の電磁型変換器を設置したとき、近似的には弦の近傍に離散的な静力と負スティフネスが存在すると考えることができる。そこで、弦振動への影響を解析するために、δ関数を用いて定式化し、ラプラス変換を利用して振動解を求めた。そして、解析結果は写真観測結果と良く適合することを確認した。更に振動系の類推回路を示し、インピーダンス・マトリクスを用いて固有周波数を求め、負スティフネスの影響によるinharmonicityについて検討を加えた。その結果、複数個の負スティフネスの影響によるinharmonicityは、近似的にはそれぞれが単独に作用したときの値の総和にほぼ等しいと考えることができる。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1988-03-01