レーリー放射圧に関する新しい理論
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概要
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密閉容器の壁に作用する音の放射圧をRayleighの放射圧と言う。Lord Rayleigh以来の古い研究の歴史を持つこの現象については, 共鳴管の場合には定説が得られているものの, 容器の一端が完全吸収板とか部分反射板の場合には異説が多く, 論争は半世紀以上も続いている。本論文は従来の主な理論の誤りを指摘すると共に, Rayleigh放射圧に関する新しい理論を提唱する。理論は部分反射板に作用する Rayleigh 放射圧について導かれ, その反射率と透過率の関数として与えられる。これを完全反射板や完全吸収板に適用すると, 従来の定説とは異なる結果が得られる。また Lagrangian 圧力の時間平均値は場所に依存しないことを証明する。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1996-06-01
著者
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