残響室法音響パワー測定における回転拡散板の効果と面積・面密度との関係 : 音圧相関による評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
残響室における回転・移動拡散板の効果を, その面密度と面積について求めた。拡散板の動きによる音場の変化を, 変化する音圧の相関関数と室内2乗音圧中に占める比Dとによって表した。拡散板による平均化が十分なとき, 音響パワーの分散は(1-D)倍, 2乗音圧の分散は(1-D)^2倍に小さくなる。拡散板の片側面積をS, 反射率をγ_1, 室内等価吸音面積をAとするとD=2γ_1S/(2γ_1S+A)となる。方形拡散板をその法線方向に移動したときの2乗音圧の相関関数を, 拡散板の面密度を変えて, また面積を変えて等価吸音面積が異なる4室で測定した。実験結果は理論とよい一致を示した。回転・移動拡散板の効果は, 両側面積に等しい等価吸音面積の付加に等しい。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1998-10-01
著者
関連論文
- 音響パワーレベル測定方法に関する国内ラウンドロビンテストの結果について
- 「残響室における音響パワーレベル測定方法」JIS原案について
- 位相が異なる二つの点音源で構成される音源の直方体残響室における音響パワーの分散
- 壁付自然換気口の音響透過損失について : 近接反射面も考慮した近似解
- 適応フィルタと遅延回路によるハウリングキャンセラの拡声装置への適用
- 二つの円孔スリーブの音響透過損失 : 設置距離による影響
- 屋外平面駐車場からの騒音予測手法 : 大規模小売店舗立地法
- 音響測定器のJIS改正
- 残響室における双極子音源の音響パワーの分散
- HATSを用いた自由音場比較法によるヘッドホンの周波数特性
- 小西睦男先生のご逝去を悼む(追悼文)
- 残響室における2つの点音源による音響パワーの分散
- 残響室法音響パワー測定における回転拡散板の効果と面積・面密度との関係 : 音圧相関による評価
- 残響室法音響出力測定における回転拡散板と移動・配列マイクロホンとの関係
- 多翼送風機形基準音源に対する近接反射面の影響
- 平成9年度研究発表会報告
- 音と振動に関するアクティブ制御技術の最近の動向 : 「音響・振動のアクティブ制御に関する国際シンポジウム」における発表論文を中心に (音・振動のアクティブ制御)
- 残響室における音源設置状態と音響パワーの分散
- FFT分析器
- アクティブ音場制御の現状
- スリーブ内の空洞による自然換気口の遮音性能の改善
- この10年の活動