境界積分方程式法による過渡音場の解析手法について
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概要
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本論文では、境界積分方程式法による過渡音場解析に信号処理の概念を導入した解析手法を提案する。本手法によると、粗野な時間ステップで計算した場合でも標本化定理による上限周波数までの範囲では高い精度を維持でき、また任意の離散信号を音源に入力することが可能であることから、音響に関する多くの分野での応用が期待できる。本手法の妥当性を検証するために、剛な境界で構成された3次元空間を対象として数値計算を行い、実測値との比較を行った。その結果、双方がよく一致することが確認された。更に、幾何的な手法である鏡像法の結果とも比較し、音の波動性を考慮することの有効性について検討を行った。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1995-03-01