肺癌の診断時における脳転移の頻度

元データ 2003-06-20 日本肺癌学会

概要

目的.肺癌の診断時における脳転移の頻度を検討した.方法.肺癌患者31450例(非小細胞癌27730例,小細胞癌3720例)の診断時における脳転移の頻度をcT因子・cN因子別にretrospectiveに検討した.結果.非小細胞癌では1104例(4.0%),小細胞癌では279例(7.5%)に脳転移が認められた.脳以外に遠隔転移が認められなかった症例は非小細胞癌653例,小細胞癌163例であった.非小細胞癌での組織型別の脳転移頻度は,腺癌4.8%,扁平上皮癌2.5%,大細胞癌6.4%,腺扁平上皮癌1.7%であった.cT因子・cN因子が進行するほど,非小細胞癌では特にcN因子が進行するほど,脳転移の頻度は高い傾向が認められた.脳転移症例の50%生存期間(median survival time: MST)は非小細胞癌では21.4週,小細胞癌では28.1週であった.脳以外に遠隔転移が認められなかった症例と他臓器にも転移が存在した症例のMSTは各々非小細胞癌では24.0週,18.4週,小細胞癌では30.7週, 25.3週であり,いずれも後者の方が有意に短いという結果であった(各々p<0.001,p<0.05).結論.肺癌の診断時における脳転移の頻度は非小細胞癌では4.0%,小細胞癌では7.5%であった.

著者

本廣 昭 国立療養所南福岡病院
深井 志摩夫 国立療養所晴嵐荘病院外科
斎藤 龍生 国立療養所西群馬病院
多田 敦彦 国立療養所南岡山病院
河原 正明 国立療養所近畿中央病院
柴山 卓夫 岡山肺癌治療研究会
小松 彦太郎 国立療養所東京病院呼吸器外科
多田 敦彦 独立行政法人国立病院機構南岡山医療センター呼吸器内科
本廣 昭 国立病院機構肺がん研究会
本広 昭 国立療養所南福岡病院外科
小松 彦太郎 国立病院機構中信松本病院外科
前田 元 国立療養所近畿中央病院外科
瀧川 奈義夫 国立療養所南岡山病院内科
柴山 卓夫 国立療養所南岡山病院内科
河原 正明 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター
前田 元 国立病院機構刀根山病院外科
前田 元 国立療養所刀根山病院 外科
深井 志摩夫 国立病院機構茨城東病院外科
斎藤 龍生 国立病院機構肺がん研究会
深井 志摩夫 国立病院機構茨城東病院
深井 志摩夫 国立療養所晴嵐荘病院 研究検査科
河原 正明 国立療養所近畿中央病院 内科
川原 正明 国療近畿中央病院内科
小松 彦太郎 国立療養所中信松本病院呼吸器外科

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