骨盤骨折に伴う後部尿道外傷性狭窄の形成術後の妊孕能について

元データ 1992-04-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

骨盤骨折に伴なう後部尿道外傷性狭窄の形成術後の妊孕能について検討した.対象は交通事故8例,労働災害2例,ホームと電車にはさまれた者1例,飛び下り自殺未遂1例の計14例である.形成術時の年齢は18歳から42歳平均26.5歳である.後部尿道狭窄に対してBadenoch法(pull through法)を8例に尿道端々吻合形成術を6例に行った.精液検査は術後3ヵ月から4年目に行った.精液量をみると2ml以上を認める正常例が83%あった.精子濃度は,40×10^6/ml以上9例,40〜20×10^6/ml 2例,20×10^6/ml以下3例であった.運動率は50%以上が9例,50〜30%3例,30%以下2例であった.WHO基準による精子濃度20×10^6/ml以上かつ運動率50%以上の正常精液所見をもつ症例が7例50%にみられ精子濃度だけみると11例79%が良好であった.精液中に白血球(≧10/hpf)を認めたものは3例あったが自覚的,他覚的にも炎症所見を認めなかった.FSH,LH,T,PRL値を4例に測定したがすべて正常範囲であった.形成術後に結婚した2症例のいずれの妻も妊娠に至った.後部尿道外傷性狭窄の形成術後の妊孕能低下を危倶していたが比較的少ないことが判明した.

著者

岩本 晃明 聖マリアンナ医科大
黒子 幸一 聖マリアンナ医科大
山越 昌成 聖マリアンナ医科大
矢島 通孝 聖マリアンナ医科大
長田 尚夫 聖マリアンナ医科大
井上 武夫 聖マリアンナ医大
矢島 通孝 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院泌尿器科
長田 尚夫 聖マリアンナ医科大学泌尿器科
井上 武夫 聖マリアンナ医科大学泌尿器科学教室
岩本 晃明 聖マリアンナ医大泌尿器科
黒子 幸一 聖マリンナ医科大学泌尿器科学教室
山越 昌成 聖マリアンナ医科大学東横病院泌尿器科
黒子 幸一 聖マリアンナ医科大学 泌尿器科学教室
山越 昌成 山越泌尿器クリニック
長田 尚夫 聖マリアンナ会東横病院泌尿器科

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