膀胱瘤に対する膣円蓋前腹壁固定術の検討

元データ 1999-06-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

(目的)膀胱瘤は膀胱頸部の過可動性が原因となり,中高年の女性に発生する疾患である.我々は膀胱瘤に対する手術法として,手技が簡単で,有用な手術方法(膣円蓋前腹壁固定術)を考案し,検討した.(方法)grade2〜4の膀胱瘤症例13例に対して,膣円蓋前腹壁固定術を施行した.全身麻酔あるいは腰椎麻酔下に砕石位にて行った.下腹部正中切開あるいは横切開にて腹腔内に入り,膀胱子宮窩を展開した.膣円蓋部を露出させ,同部の両側に数本のナイロン糸をかけ,腹直筋前鞘に固定した.これにより,膣円蓋部は腹直筋に固定され膀胱壁の下垂が防止された.(結果)手術時間は15〜110分(平均73分)であった.手術後2〜43カ月を経過して,13例中10例に再発は見られていない.3例は再発し,そのうち2例は同方法で再手術したが,1例は再々発した.再発した3例のうち2例はgrade4の症例であった.(結論)膀胱瘤に対する膣円蓋前腹壁固定術は,特に高齢でハイリスクの症例に対して,重大な合併症を来さずに行える有用な手術方法である.

著者

菅谷 公男 琉球大学医学部器官病態医科学講座泌尿器科学分野
外間 実裕 沖縄赤十字病院泌尿器科
米納 浩幸 琉球大学医学部泌尿器科
外間 実裕 琉球大学医学部泌尿器科
小川 由英 琉球大学医学部泌尿器科
秦野 直 琉球大学医学部泌尿器科学教室
小山 雄三 琉球大学医学部泌尿器科学教室
比嘉 功 平塚市民泌尿器科
向山 秀樹 沖縄南部徳洲会病院泌尿器科
宮里 朝矩 琉球大学医学部泌尿器科学教室
比嘉 功 平塚市民病院泌尿器科
宮里 朝矩 (医)八重瀬会同仁病院泌尿器科血液浄化療法センター
嘉川 春生 琉球大学医学部泌尿器科学教室
田中 利幸 名古屋記念病院泌尿器科
内藤 和彦 名古屋記念病院泌尿器科
内藤 和彦 平塚市民病院泌尿器科
田中 利幸 平塚市民病院
向山 秀樹 琉球大学医学部泌尿器科学教室
与那覇 博隆 琉球大学医学部泌尿器科学教室
小山 雄三 琉球大学医学部泌尿器科学教室:(現)国立霞ヶ浦病院泌尿器科
嘉川 春生 ハートライフ病院泌尿器科
島袋 浩勝 琉球大学医学部泌尿器科学教室
米納 浩幸 琉球大学医学部器官病態医科学講座泌尿器科学
外間 実裕 琉球大学医学部器官病態医科学講座泌尿器科学分野
小川 由英 琉球大学医学部器官病態医科学講座泌尿器科学分野
宮里 朝矩 琉球大学医学部器官病態医科学講座泌尿器科学:同仁病院泌尿器科
向山 秀樹 南部徳洲会病院泌尿器科

関連論文

▼もっと見る