骨盤内限局病期前立腺癌に対する腹腔鏡下骨盤リンパ節郭清術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1992年4月より、1993年5月までに旭中央病院泌尿器科で13例の骨盤限局病期前立腺癌症例に対し、腹腔鏡下骨盤リンパ節郭清術を行った。臨床的分類ではstage A2、3例、B1、1例、C、9例であった。郭清範囲は外傷骨リンパ節の内側部、閉鎖リンパ節、および内腸骨リンパ節の一部であり、これを恥骨後面より臍靱帯近位端まで郭清した。手術時間は最短70分、最長133分、中央値102分であった。摘出リンパ節の総数は最小3個、最多17個、中央値7個であった。うち1例に転移が認められた。2例に対し止血のための開腹術を施行したが、1例はトロッカー挿入中の腹壁からの出血であり、1例は術後10時間続いたoozingのためであった。他に重篤な合併症はなかった。結論として、腹腔鏡下手術は骨盤現局病期前立腺癌のstagingとして有用と考えた。
- 社団法人日本泌尿器科学会の論文
- 1994-04-20
著者
-
島崎 淳
千葉大
-
三上 和男
千葉大学 医学研究院 遺伝子機能病態学
-
三上 和男
千葉県済生会習志野病院 泌尿器科
-
松嵜 理
千葉県がんセンター臨床病理部
-
松嵜 理
君津中央病院臨床病理科
-
五十嵐 辰男
旭中央病院泌尿器科
-
村上 信乃
旭中央病院泌尿器科
-
五十嵐 辰男
千葉大学 大学院異学研究院遺伝子機能病態学
-
五十嵐 辰男
千葉大学泌尿器科
-
戸邊 豊総
千葉大学泌尿器科
-
結城 崇夫
旭中央病院泌尿器科
-
松崎 理
帝京大市原病理
-
島崎 淳
千葉大学泌尿器科
-
結城 崇夫
鹿島労災病院
-
村上 信乃
旭中央病院
-
三上 和男
旭中央病院泌尿器科
-
松崎 理
帝京大市原・病理
-
戸辺 豊総
旭中央病院泌尿器科
関連論文
- 肝右葉脱転併用による右腎上方後腹膜腔手術 : 第51回東部総会
- 腎周囲型黄色肉芽腫性腎盂腎炎の1例 : 第439回東京地方会
- 表在性膀胱腫瘍に対する Adriamycin 再発予防膀胱腔内注入療法第4次研究(術前注入療法の再発予防効果)結果報告
- 前立腺癌に対する重粒子線(炭素イオン線)治療(「早期前立腺癌の治療」)
- 横隔膜以下で肝静脈よりも高位まで進展した腎癌下大静脈腫瘍栓の手術
- 神経因性膀胱に対するウラピジルの効果 : プラセボ、30mg, 60mg投与による二重盲験試験
- 腹圧性尿失禁に対するクレンブテロールの効果 : 第79回日本泌尿器科学会総会
- 多発性嚢胞腎の遺伝連鎖解析
- 尿路結石症における尿細胞診 : 第55回東部総会 : ワークショップ : 尿失禁の治療
- 腎盂尿管腫瘍の細胞診診断 : 第74回日本泌尿器科学会総会