泌尿器科領域におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) : 特にその分離背景と臨床経過について

元データ 1992-02-20 社団法人日本泌尿器科学会

概要

1989年8月より1991年4月までに当泌尿器科外来33人および入院患者38人から分離されたStaphylococcus aureus(S.aureus)71株を対象にその中のMethicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)21株について検討した.入院症例から分離されたS.aureus38株中47.4%(18株1尿15株,膿3株)がMRSAであり,外来からは3株分離された.MRSA分離の背景としては糖尿病や分離前7日間に抗菌薬を投与された群,複雑性尿路感染において分離頻度が高かった.入院症例より分離された18株のMRSAのうちコアグラーゼ型が検査可能であった14株のうち9株がVII型であり,これはある時期に病棟内でoutbreakしたためであった.臨床的にはMRSA8例,MSSA5例が38℃以上の発熱があったが感受性抗菌薬投与により治療可能であった.以上より,泌尿器科領域においてもMRSAの分離頻度は増加しており,その院内感染防止のために患者自身または同じ病室内の患者がcompromised hostである場合は積極的に化学療法による除菌が必要であると思われた.

著者

塚本 泰司 札幌医科大学医学部泌尿器科
熊本 悦明 札幌医科大学医学部泌尿器科
広瀬 崇興 札幌医科大学医学部泌尿器科
松川 雅則 札幌医科大学医学部泌尿器科
塚本 泰司 札幌医科大学 泌尿器科
松川 雅則 札幌医科大学 医学部泌尿器科学教室
小六 幹夫 札幌医科大学医学部泌尿器科学(札幌医大慢性前立腺炎研究会)
田仲 紀明 札幌医科大学医学部泌尿器科
小六 幹夫 札幌医科大
広瀬 崇興 札幌医科大学 医学部泌尿器科学教室
熊本 悦明 札幌医科大
田仲 紀明 札幌医科大
塚本 泰司 札幌医科大学

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