新しい利尿筋反射機能試験(Isometric test)による'Detrusor hyperreflexiaの検討
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概要
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利尿筋反射亢進(detrusor hyperreflexia)を示す神経因性膀胱62例を対象に,利尿筋反射亢進の病態を機能的に分類する試みとして,膀胱壁の伸展刺激の有無で利尿筋の無抑制収縮の発現様式に差がでるかを検討した.(この方法をIsometric testとした.) 方法は最大腸胱容量の約80%を無抑制収縮が十分観察できる至適な容量とし,そこで媒体(生食水)注入を1〜3分間止め,その前後の膀胱内圧の変化を観察した.注入停止によりそれまで出現していた無抑制収縮が消失あるいは消失する場合をIsometric test陽性とし,変化のみられない場合を陰性とした.検討した62例中15例(24%)がIsometric test陽性であった.これらの中で小脳変性症が陽性頻度が高く(87%),結果が原疾患特異性を有する事が示唆された.得られた結果は利尿筋反射亢進,ひいては利尿筋の反射機構自体の実体を探る上で興味深い現象と考えられ,これらの点について考察を加えた.
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