平滑筋々電図および平滑筋内圧同時記録により観察した摘出豚腎杯腎盂収縮運動の相互関係について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
上腎杯と下腎杯および腎孟において筋電図および内圧の同時記録を行って腎杯腎孟の相互関係について検討した.上腎杯で一定の放電間隔を持った微小放電が記録され,上腎杯における内圧変動はその微小放電と1:1に対応していた.下腎杯においては,上腎杯のリズムとは異っているものの一定の放電間隔を持つ微小放電が記録された.内圧変動は放電と1:1に対応していた.これら2つの大腎杯における内圧変動はお互いに干渉し合うことなく独立していた.腎孟内圧は腎孟放電と1:1に対応していたが,そのリズムはいずれの腎杯のリズムとも異っていた.腎孟内圧は腎杯収縮を反映することはなく,さらに腎杯内圧も腎孟内圧を反映していなかった.これらの成績より,腎杯腎孟移行部には括約作用が存在し,いわゆるペースメーカー部位である腎杯を保護していると言える.
論文 | ランダム
- 原発巣切除術後10年目に切除しえた胃平滑筋芽細胞腫肝転移の1例
- 膵嚢胞性腫瘍との鑑別が困難であった脾動脈瘤の1例
- 食道癌におけるTdR Pase、VEGF濃度の定量と免疫組織学的発現に関する検討
- II-106 直腸癌直腸切断術後に会陰創部に生じた難治性回腸皮膚瘻に対する回腸切除, 有茎大網による骨盤底修復術
- I-11 食道癌におけるTdR Pase, VEGF濃度の定量と発現に関する検討