ISM法による学習要素の階層的構造の決定
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概要
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授業設計や学習プログラムの設計にさいして,目標を細分化した学習要素の構造的配列を決定するためにシステム工学の分野で開発されたISM (Interpretive Structural Modeling)法を適用することを提案する.ISM法は多数の要素が複雑に関係しあっている社会システムの構造をモデル化(同定化)するために開発された手法である.カリキュラムや教材も多数の学習要素が複雑に関連しあった集合体(システム)であるとみなすことができるのでその構造の分析や決定にISM法を適用する.ISM法はグラフ理論を基礎にしていて,学習要素の直接の下位要素を定めるだけで全要素の階層的構造図(階層的ネットワーク図)をコンピュータによって自動的に描く.とくに学習要素が20以上になってしかもおのおのが複雑に関係しあっている場合には教師が手作業で行なう従来の方法に比べてはるかに効率よく整然と階層構造図を描くことができる.また,ISM法を用いると教材に対する論理的観点に加えて授業設計者の経験に基づく判断あるいは複数の設計者の間の合意などを反映した現実的な教材構造を効率よく決定することができる.
- 日本教育工学会の論文
- 1979-04-20
著者
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