加速器質量分析(AMS)による宇宙線生成放射性同位体の測定と若い地質年代測定への応用
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概要
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1977年に開発された加速器質量分析(AMS)は, タンデム加速器と加速されたイオンの電荷, エネルギー, 質量数および原子番号を検知するための付属装置を用いて, 天然に存在するごく微量の放射性同位体である^<10>Be, ^<14>C, ^<26>Al, ^<36>Cl, ^<41>Ca, ^<53>Mn, ^<129>Iなどを直接検出し定量する技術である。AMSの主たる応用は^<14>C年代測定である。1981-1982年にタンデトロンAMS装置が名古屋大学に設置され^<14>C年代測定が開始された。定常的に年間700〜800個の試料が, 約1.5mgの試料炭素を用いて行われており, 1997年末の測定総数は7300個にのぼる。1996年に新たに最新型のタンデトロンAMSが設置された。その性能は, 炭素試料は0.1〜1mgでよく, 測定誤差が±20〜±30年, 測定時間は40分程度で, 年間当たり3,000個の試料の測定ができる。さまざまな若い地質試料の年代測定の利用が期待されている。
- 1998-03-27
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