房総半島南端地域の新生代堆積盆地と褶曲構造の形成過程
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概要
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房総半島南端地域には, 新生界が東西方向の褶曲構造に支配されて分布している。本地域の新生界は, 下位から西岬層, 千倉層および豊房層に区分される。これらの地層は, おもに砂岩泥岩互層から構成されている。千倉層と豊房層および西岬層と豊房層は, それぞれ不整合関係で接するが, 各層内には不整合は認められない。本地域における層序学的解析から, 現在の背斜構造付近を境として層相・層厚が変化し, 地層の堆積過程と褶曲の形成が密接な関係を有していることが示唆された。本地域南部に位置する作名背斜と神余向斜の解析では, 千倉層の堆積期に作名背斜が萌芽し, 豊房層堆積時の再活動により現在の構造が形成されたこと, 豊房層堆積時の変形は作名背斜の北翼形成から南翼形成へと段階的に進行し, これは豊房層の堆積盆地の移動に伴っていること, さらに神余向斜は下部豊房層堆積盆地の堆積中心部に形成されていることが明らかとなった。
- 日本地質学会の論文
- 1990-03-30
著者
-
原 雄
元千葉県地質環境研究室
-
小玉 喜三郎
地質調査所燃料資源部
-
茅野 裕隆
安房団体研究グループ
-
藤田 望
安房団体研究グループ
-
原 雄
安房団体研究グループ
-
堀内 正貫
安房団体研究グループ
-
指宿 敦志
安房団体研究グループ
-
風岡 修
安房団体研究グループ
-
城井 浩介
安房団体研究グループ
-
小玉 喜三郎
安房団体研究グループ
-
国安 稔
安房団体研究グループ
-
黒川 彰
安房団体研究グループ
-
三田 勲
安房団体研究グループ
-
森 範幸
安房団体研究グループ
-
武藤 博士
安房団体研究グループ
-
長房 利哉
安房団体研究グループ
-
中島 良員
安房団体研究グループ
-
野口 一郎
安房団体研究グループ
-
尾形 麻美
安房団体研究グループ
-
小野 敏
安房団体研究グループ
-
大竹 規夫
安房団体研究グループ
-
坂井 栄信
安房団体研究グループ
-
佐久間 敏公
安房団体研究グループ
-
佐藤 英朗
安房団体研究グループ
-
渋谷 保
安房団体研究グループ
-
島村 雅英
安房団体研究グループ
-
品田 正一
安房団体研究グループ
-
品田 芳二郎
安房団体研究グループ
-
鈴木 尉元
安房団体研究グループ
-
富田 博
安房団体研究グループ
-
藤田 望
ジャパン石油開発株式会社
-
鈴木 尉元
地質調査所地質情報センター
-
原 雄
千葉県北総県民センター
-
鈴木 尉元
地質調所
-
野口 一郎
東海大学海洋学部海洋資源学科
-
島村 雅英
応用地質研究会
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