K-Ar年代に基づく弱変成付加体の年代学 : 西南日本におけるジュラ紀-白亜紀初頭付加体の例(付加体地質学の手法)(ジュラ紀付加体の起源と形成過程)
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概要
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K-Ar年代測定法が付加体の年代学に応用され, 過去の付加体が受けた弱変成作用の年代決定が可能となった.これに伴って, (1)付加体の付加・変成履歴の解明, (2)地体構造境界の決定, (3)年代未詳弱変成地質体の実体解明, (4)砕屑性白雲母の混入および接触変成作用に伴うK-Ar年代への影響などに関する地質年代学的研究が進展した.本稿では, 西南日本各地のジュラ紀〜白亜紀初頭付加体の(1)に関した研究のレビューを行った.また, ジュラ紀〜白亜紀初頭付加体の広域的なユニット区分を行い, K-Ar年代に基づくユニットの変成年代を概観した.さらに, 付加年代と変成年代との年代間隔やK-Ar年代に基づく付加体のユニット区分・対比の有効性について検討を行った.
- 日本地質学会の論文
- 2000-01-28
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