底生有孔虫にもとづく日本の後期新生代古水深指標
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概要
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Benthic foraminifers are regarded as the most useful tool for paleobathymetric reconstruction of the Upper Cenozoic. Their propriety as a paleobathymetric indicator, however, tends to decrease toward the past because the proportion of extinct species becomes larger in fossil assemblages and because the habitats for any species have changed with age. In this paper, reliability of benthic foraminifers as an index is discussed, and index species of several paleobathymetric zones are proposed for the Upper Cenozoic faunas. To recognize the difference among faunal components in similar environment of different age and in different region of the same age, we analysed the foraminiferal data from the three stratigraphic intervals each of two provinces separately. They are lower Middle Miocene, upper Middle Miocene to Lower Pliocene, and Upper Pliocene to Lower Pleistocene in Northeast Japan, and lower Middle Miocene, Upper Miocene, and Pliocene in Southwest Japan (Pacific coast-region including Kanto district). On the fossil species which is identical with the Recent one, their shallow bathymetric zone (SBZ) are estimated by analogy of SBZ of the Recent species at respective unit. On the other fossil species, the estimation of SBZ are based on the frequent co-occurrence with the SBZ known species in fossil assemblages. Successively, we apply those SBZ to fossil assemblages of the well-studied regions in Northeast Japan, for the evaluation of their reliability as paleobathymetric indices.
- 日本地質学会の論文
- 1989-03-15
著者
-
秋元 和實
熊本大学沿岸域環境科学教育研究センター
-
北里 洋
独立行政法人海洋開発機構
-
的場 保望
秋田大学鉱山学部応用地球科学教室
-
北里 洋
海洋研究開発機構・地球内部変動研究センター
-
長谷川 四郎
熊本大・院・自然科学
-
秋元 和実
熊本大 沿岸域環境科学教育研究セ
-
長谷川 四郎
東北大学理学部地質学古生物学教室
-
北里 洋
静岡大学理学部地球科学科
-
秋元 和實
東北大学理学部地質学古生物学教室静岡大学理学部地球科学教室
-
北里 洋
静岡大学理学部地球科学教室
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