82., 關東山地烏ノ巣石灰岩中に皮殻構造有孔蟲Acervulinaの産出する事に就て
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概要
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本文は藤本治義博士が關本山地五日市附近深澤の侏羅紀鳥ノ巣石灰岩中より採集せしAcervulinaの記載である。Acervulinaは今日温暖なる淺海に極めて普通なる種屬で新第三紀層中にも夥多産する, 化石として最も古い者は白堊紀より知られて居るのみであるから今囘侏羅紀層から發見せられた事は特記に値する。鳥ノ巣石灰岩のAcervulinaは現生種Acervulina inhaerens SCHULTZEに類似するが垂直壁が著しく厚く, 房の輪廓が常に不規則でまた房の高さがAcervulina inhaerens の者の平均より低い。故に玄に本化石に對し Acervulina inhaerens huzzimotoiなる新變種名を提議する。
- 日本地質学会の論文
- 1939-04-20
日本地質学会 | 論文
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