TiおよびTi-Ni合金表面への純Tiプラズマ溶射被膜
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概要
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骨との癒着力の強いインプラント用材料を目的として, Ti-Ni形状記憶合金およびTiにアルゴンガス雰囲気下で純Tiのプラズマ溶射を試みた.その結果, いずれもほぼ純Tiの被膜が形成されたが, 溶射したままの状態では, 被膜と母材の間に約5〜10μmの隙間が生じていた.また, 1%NaCl水溶液中でのアノード分極測定によれば, 溶出電流は大きく被膜の溶解が進む可能性があった.ところが, これを950℃で1〜1.5時間位真空焼鈍すると, 母材と被膜の間の隙間はなくなり, Ti-Ni母材ではTi_2Niに相当する組成をもつ合金化した結合層が形成され, 被膜もより緻密になった、一方, Ti母材ではTiの相互拡散が起こり, 接合は密になった.アノード分極測定の結果も, 熱処理後の試料では, 溶出電流は1/10〜1/1000と大幅に減少し耐食性の向上が期待できた.しかし, Ti-Niの場合大きな塑性変形を加えると, 被膜の剥離が生じた.より薄い被膜の形成や, Ti_2Ni合金化相の利用を今後検討する.
- 1987-09-25
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