アルジネート印象材の寸法安定性に関する研究 : 各種消毒剤溶液の濃度と浸漬時間の影響
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概要
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各種消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム, ブルタールアルデヒド, イルガサンDP300洗浄液, イルガサンDP300石けん液)およびイルガサンの溶媒であるエチルアルコールの各濃度溶液中における, 吸水膨張が異なる3種類のアルジネート印象材の寸法変化を, 無加圧直接法で測定し, アルジネート印象材の寸法が安定な消毒剤の濃度と浸漬時間を検討した.各消毒剤溶液中のアルジネート印象材の寸法変化は, 濃度1%以上の次亜塩素酸ナトリウムを除き, 濃度の増加に比例して膨張が減少した.アルジネート印象材の消毒剤溶液中への浸漬について, 臨床的に許容される印象材の寸法安定性(0±0.2%)から評価すると, 次亜塩素酸ナトリウム溶液では0.5〜2%で5分間程度, グルタールアルデヒド溶液では吸水膨張が大きい印象材には5%, 吸水膨張が小さい印象材には2%で60分間程度, イルガサンDP300洗浄液では5%で吸水膨張が大きい印象材には15分間程度, 他には60分間程度, イルガサンDP300石けん液では原液で15分間程度が適していると示唆された.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1987-11-25
著者
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