P-4 グラスアイオノマーセメント液のポリアクリル酸の分子量の変化が諸性質に及ぼす影響(第1報) : 稠度と硬化時の収縮について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
グラスアイオノマーセメントは, コンポジットレジンと異なった性質を有し, 期待される修復用材料であるが, 物性的に劣る.そこで, 我々は物性の向上をめざして液主成分であるポリアクリル酸の分子量の変化が及ぼす影響を検討した.まず, 粉液比の変化が稠度に及ぼす影響から標準稠度を決定し, 標準粉液比とした.ついで, 標準粉液比で練和したセメントの象牙質円形窩洞内における硬化時の収縮値を測定した.その結果, ポリアクリル酸の分子量を3種類(10, 000, 15, 000, 29, 000)に変化させても稠度の変化の傾向はほぼ同じであった.標準粉液比は分子量10, 000の時P/L=3.0g/1.0g, 15, 000時P/L=2.4g/1.0g, 29, 000の時P/L=2.0g/1.0gであった.硬化時の収縮は, 練和開始後30分値および24時間値共に統計的に(10, 000)(15, 000, 29, 000)の結果を示した(p<0.01).
- 日本歯科理工学会の論文
- 1987-10-01
著者
-
広田 一男
而至歯科工業(株)
-
入江 正郎
岡大・歯・理工
-
中井 宏之
Department Of Dental Materials Okayama University Dental School
-
中井 宏之
岡大・歯・理工
-
富岡 健太郎
而至工業(株)
-
富岡 健太郎
而至歯科工業(株)
関連論文
- 象牙質と接着性レジンセメントの接着における仮着材の影響
- ゲルマニウムスピネルの研究(第3報)
- Co_2GeO_4-Mg_2GeO_4-Zn_2GeO_4系及びNi_2GeO_4-Mg_2GeO_4-Zn_2GeO_4系におけるスピネル固溶体の生成と構造
- Li_2O-MO-GeO_2(M=Zn,Co,Ni)系スピネル固溶体の生成と構造
- 裏層用光硬化型グラスアイオノマー辺縁部の適合性の改善 : 吸水膨張と接着強さの影響
- P-31 充填用グラスアイオノマーとV級窩洞との間隙 : 水中浸漬と浸漬時間の影響
- 3種の充填用グラスアイオノマーとV級窩洞との間隙 : 硬化直後研磨と1日間水中浸漬後研磨との比較
- P-33 充填用光照射型グラスアイオノマーと根面窩洞との間隙 : 積層法の効果
- 浸水による裏層材の線膨張と強さの変化
- P-49 充填用光照射型グラスアイオノマーとV級窩洞との間隙 : 吸水膨張の効果
- 裏層用光照射型グラスアイオノマーにみられる光照射直後の歯質との間隙 : 粉液比の影響
- P-50 最近の光照射型修復材にみられる光照射直後の歯質との間隙 : テフロン製窩洞に発生する空隙の影響
- P-10 充填用光照射型グラスアイオノマーとV級窩洞との間隙 : 光照射直後研磨と1日浸水後研磨との比較
- 最近の充〓用光照射型グラスアイオノマーセメントにみられる光照射直後の歯質との間隙 : 硬化収縮とせん断接着強さの影響
- P-11 最近の光照射型グラスアイオノマーおよび類似品にみられる光照射直後の歯質との間隙 : 硬化収縮と歯質接着強さの及ぼす影響
- P-26 充填用光照射型グラスアイオノマーと歯質との間隙 : 光照射直後の間隙発生に対するコンディショナーの効果
- P-65 充〓用光硬化型グラスアイオノマーとエナメル質窩洞との間隙 : 光照射直後の間隙と吸水による補償について
- P-29 粉液比が光硬化型グラスアイオノマーの光照射直後の硬化収縮と歯質接着性に及ぼす影響
- P-45 V級窩洞コンポジットレジン修復物と歯質とのギャップ
- P-11 銀配合型グラスアイオノマーの硬化特性 : 硬化時間と硬化収縮
- P-46 グラスアイオノマーセメント液のポリアクリル酸の分子量の変化が諸性質に及ぼす影響(第2報) : 硬化特性について
- 銀配合型充填用グラスアイオノマーセメントの機械的性質と歯質への接着強さ
- P-42 銀配合型グラスアイオノマーの機械的性質, 硬化時の収縮と歯質接着性について
- P-4 グラスアイオノマーセメント液のポリアクリル酸の分子量の変化が諸性質に及ぼす影響(第1報) : 稠度と硬化時の収縮について
- レジンと歯質の接着における酸-金属塩化物混合水溶液の前処理効果
- 光重合レジンの歯質に対する接着のフラクトグラフィー
- ナフタル酸無水物構造を有するメタクリレート類の歯質および歯科用合金に対する接着性
- A-22 アルデヒド基を持つ接着性モノマーの合成とその歯質接着性に関する研究(その2)
- P-49 市販レジンインレー用セメントの歯質接着性 : 象牙質処理材の効果
- P-1 市販レジンインレー用セメントの歯質接着性 : 特に光重合型と化学重合型の比較
- A-9 コラーゲンと機能性モノマーとの相互作用に関する研究 その4
- P-46 コラーゲンと機能性モノマーとの相互作用に関する研究(その2)
- 5. 電鋳法によるメタルコーピング作製に関する基礎的研究 : その2. Pd-Ni合金メッキ液の電流密度変化がコーピング層に及ぼす影響
- 1-2-23. 電鋳法によるメタルコーピング作製に関する基礎的研究 : その1. 電流密度の変化がコーピング層に与える影響(第77回日本補綴歯科学会学術大会講演要旨)
- 歯科用接着剤
- A-21 接着技法における金属被着面処理法, 特にポリマー含有電析法について(その3)
- A-40 接着技法における金属被着面処理(ポリマー含有電析法)(その2) : ポリマーの表面処理について
- P-4 象牙質とレジンの接着 : 被着面のTEM観察および接着強さについて
- 修復用レジンと歯質との接着 : 第1報 アミノ酸誘導体による被着面処理効果について
- A-22 象牙質と修復用レジンの接着 : アミノ酸誘導体による被着面処理効果について(その2)
- A-24 象牙質と修復用レジンの接着 : アミノ酸メタクリレートによる被着面処理効果について
- P-22 修復用レジンと歯質との接着 : ライナーボンドIIの接着耐久性について
- P-49 フィッシャーシーラント用グラスアイオノマーセメントにおける稠度と裂溝侵入性との関係
- バリウム-ボロシリケートガラスフィラーを含む試作光硬化型X線不透過性コンポジットレジンへのフッ素芳香族ジメタクリレートの応用 : 耐水性の向上
- 装着時に硬化が進む新規レジンセメントの特性
- P-18 コラーゲンと機能性モノマーとの相互作用に関する研究 : その7 プライマーが脱灰象牙質におよぼす影響
- ω-アミノ酸誘導体を含むプライマーの象牙質接着性
- 象牙質とレジンの接着 : (第2報)HEMA溶液処理による被着面の形態変化および接着性について
- 象牙質とレジンの接着 : HEMA水溶液処理による被着面の形態変化および接着耐久性について
- P-7 象牙質とレジンの接着 : 被着面のTEM観察および接着強さについて(その2)
- B-30 歯質と修復用レジンとの接着 : アミノ酸誘導体-HEMA水溶液による被着面処理について(その4)
- A-25 歯質と修復用レジンとの接着 : アミノ酸誘導体-HEMA水溶液による被着面処理について(その3)
- A-9 歯質と修復用レジンとの接着 : アミノ酸メタクリレートによる被着面処理について(その2)
- A-9 歯質と修復用レジンとの接着 : アミノ酸メタクリレートによる被着面処理について
- A-27 コラーゲンと機能性モノマーとの相互作用に関する研究 : その6 ^C NMRによる検討
- ポリアクリル酸添加とフッ化ナトリウム水溶液による球状化フルオロアルミノシリケートガラス処理がグラスアイオノマーセメントの物性に及ぼす影響
- フッ化ナトリウム水溶液による球状化フルオロアルミノシリケートガラス処理がグラスアイオノマーセメントの特性に及ぼす影響
- A-16 アルデヒド基を持つ接着性モノマーの合成とその歯質接着性に関する研究(その1)
- P-2 コラーゲンと機能性モノマーとの相互作用に関する研究(その3)
- A-9 接着技法における貴金属被着面処理法, 特にポリマー含有電析法について
- A-19 コラーゲンと機能性モノマーとの相互作用に関する研究(その8) : プライマーの官能基が象牙質コラーゲンにおよぼす影響
- P-72 コラーゲンと機能性モノマーとの相互作用に関する研究 : その8 NMωAプライマーのメチレン鎖長が接着におよぼす影響
- P-67 銀鏡反応を利用した被着歯面処理(その1) : 金属系直接修復材料の歯質への新しい接着法
- A-26 象牙質の接着におけるアミノ酸メタクリレート系プライマーの効果について
- P-18 コラーゲンと機能性モノマーとの相互作用に関する研究 : その5 NMαAプライマーのpHによる影響
- O-メタクリロイル-N-アシルチロシンの合成と無処理人歯象牙質に対する接着性
- コラーゲン溶解能を有する根管清掃剤の象牙質とレジンとの接着性を向上させる被着面処理への応用
- P-30 金属系直接修復材料(銀アマルガム、ガリウム合金)と歯質との接着に関する研究(その1) : 酸と次亜塩素酸ナトリウム水溶液との併用による象牙質被着面の無機質化の効果
- A-20 GLUMAで処理した象牙質面と市販レジン系修復材を接着するボンディング材の開発
- A-12 有機質溶解能を有する被着面処理材に関する研究(その3) : 界面活性剤の歯面処理剤への応用
- A-13 多価アルコールの歯面処理剤としての可能性に関する研究(その1) : 糖及び糖類似化合物による被着象牙質面処理
- A-26 有機質溶解能を有する被着面処理剤に関する研究(その2) : 次亜塩素酸ナトリウム類似化合物の象牙質被着面処理剤への応用
- A-32 有機質溶解能を有する被着面処理剤に関する研究(その1) : 根管清掃剤の象牙質被着面処理剤への応用
- A-10 酸処理エナメル質と修復用レジンとの接着 : ボンディング材塗布時に歯面に加わる力と接着強さの関係
- 充填用グラスアイオノマーセメントの窩洞辺縁ギャップと接着強さ
- フルオロアルミノシリケートガラスの球状化がグラスアイオノマーセメントの特性に及ぼす影響
- 高粉液型レジンモディファイドグラスアイオノマーによる物性の改善
- P-20 高密度充填用グラスアイオノマーの歯質接着性と機械的強さ