B-4 金属焼付ポーセレンの強さに関する力学的検討(第6報) : 残留応力発生過程のシミュレーション
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概要
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分布をもつ動的温度場での、平板材料の粘弾性挙動を明らかにするシミュレーション・プログラムを開発した。このプログラムでは相変態に伴う膨張/収縮、温度に依存した物理・機械的性質、加熱/冷却速度に依存した変態温度の変化を取り扱うことができる。上記のプログラムにより、歯科用陶材の焼成過程をシミュレートし、冷却中に生じる内部応力の発生機構を明らかにした。すなわち、弾性係数、熱膨張/収縮係数、粘性の温度依存性、Tg(転移温度)の冷却速度依存性を考慮して、冷却速度(q)、板厚(2L)、陶材中の応力(σ)の間に次の経験式が成立することを示した。σ=KL^2|q|^nCeramco陶材の表面残留応力に対してはk、nの値は-1.016, 1.03であり、Vita陶材ではk=-0.856, n=1.04であった。さらに、残留応力の発生機構が明らかにされたことより、残留応力を利用した陶材の強化方法が議論された。
- 日本歯科理工学会の論文
- 1987-04-01
著者
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