A-16 温度上昇、下降各々の負荷がレジンコンポジットの辺縁漏洩に及ぼす影響
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概要
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われわれは前報で、温度変化負荷にともなってレジン修復物の辺縁漏洩が徐々に大きくなる事を、同一の試片で繰り返し辺縁漏洩を評価できる電気的辺縁漏洩試験法で確認した。その中で、一般に考えられているように温度変化を負荷する事でレジンが収縮し、窩壁からはがれる力が漏洩を増大させる事ももちろんであるが、温度変化によってレジンが膨張し、窩壁を押す方向の力も漏洩を増大させるのではなかろうかと推測した。今回の実験の目的は、この推測を実験的に確認する事である。前報では通常の温度変化負荷方法を採用し、温度の上昇と下降を同時に負荷したのに対し、今回は温度の上昇と下降をわけて負荷し、それぞれの温度変化負荷がレジン修復物の接着破壊にどのように関与しているのか検討した。
- 日本歯科理工学会の論文
- 1990-10-01
著者
-
岩瀬 弘和
鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2
-
冨田 俊哉
鶴見大学歯学部第一歯科保存学教室
-
桃井 保子
鶴大・歯・修復
-
岩瀬 弘和
鶴大・歯・保存I
-
冨田 俊哉
鶴大・歯・保存I
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河野 篤
鶴大・歯・保存I
-
浅沼 厚
鶴大・歯・生理
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