歯冠修復用レジンの改良に関する研究 : フィラーの焼結温度が重合物の物性に及ぼす影響
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概要
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ミクロフィラーの焼結温度とその焼結したフィラーが, 歯冠修復用レジンの物性に与える影響について, 未焼結フィラーを用いて作製した場合と比較検討した.フィラーは, 未焼結および1000, 1100, 1200℃の温度で焼結した4種のフィラーを用い, ベースモノマーとして用いたウレタンジメタクリレートに混合した.つぎに, 物性を検討するためレジンペーストを加熱重合により重合し, その重合物の圧縮強さ, 圧縮耐力, 曲げ強さ, 曲げ弾性率, 硬さ, 吸水量およびブラシ摩耗比を測定した.1100℃で焼結したフィラーを用いたレジン重合物は, 未焼結フィラーを用いたそれと比較して, 圧縮耐力, 硬さは向上し, 吸水量は減少した.
- 1992-11-25