竹エキスの抗菌性と歯科への応用に関する研究 : 第1報 竹エキス濃度と抗菌性との関係
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概要
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孟宗竹を200℃で20mmHgの減圧下で抽出した成分(竹エキス)を用いて, Staphylococcus aureus(S.aureus), Strlptococcus mutans(S.mutans)およびCandida albicans(C.albicans)に対する抗菌性と殺菌性および急性経口毒性試験などを行い, 歯科への応用について検討した, 抗菌性と殺菌性は最小発育阻止濃度(MIC)と最小殺菌濃度(MBC)を求め, 急性経口毒性試験はマウスに2, 000mg/kgの用量で強制単回経口投与して行った.竹エキスのMICはS.aureusの場合には5%, S.mutansでは0.625%およびC.albicansでは2.5%であった.竹エキスのMBCはMICとほぼ同じ値であり, 殺菌性も認められた.竹エキス濃度が5%程度で各菌に対して抗菌性と殺菌性が得られた.竹エキスの成分分析を行ったが, 40種類以上の化合物からなる混合物であり, 主にフラン系とフェノール系の化合物であった.マウスを使って竹エキスの急性経口毒性試験を行ったが死亡はまったくなく, 剖検によっても異常は見られなかった.また, 竹エキス中に砒素, 鉛および水銀は検出されず, 従来の消毒剤や殺菌剤と比較して安全に歯科の器械器具および材料に使用できる可能性が示唆された.
- 1995-03-25
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