爆破地震動から求めた九重火山群の深部構造 : Time-Term 法による
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Artificial explosions were carried out at 6 sites in March, 1979 and 5 sites in March, 1980 for the purpose of the refraction seismic explorations, one of the geothermal surveys on the Hohi geothermal area surrounding the Kuju volcano group, central Kyushu. Seismic waves from these explosions were clearly recorded at the 6 short-period seismograph stations forming the permanent seismic network (Kyushu Electric Power K.K.) in and around the Kuju volcano. Time term analyses were applied to the travel time data, in order to determine delay times under each recording site and P wave velocity in the basement layer. From the time term analysis, P wave velocity of 5.8km/sec was obtained in the basement layer and the time terms (delay times) ranged from 0.07 to 0.73 sec. The south eastern part of the surveyed area where granitic or metamorphic rocks crop out is a region of small time terms. On the contrary the central part of the Kuju volcano where low gravity anomaly is observed, is a region of large time terms, implying a large thickness of low-velocity rocks overlying the basement and the time term pattern of this region shows an oval-shaped. This region is considered to represent the Kuju caldera proposed by Matumoto, T. The time term pattern is easily convertible into the thickness pattern of the upper layer overlying the basement when introducing an assumption of the P wave velocity of the upper layer is constant. The mean velocity of this layer is estimated to be 3.3km/sec from travel time-distance curves. Then the depth of basement in the caldera is estimated at about 3km from the ground surface. Under the geothermal active region, basement is uplifted. Its depth is estimated to be about 2km from the ground surface and is entirely identical with the recent report of a deep well drilled in this region in the search for geothermal heat source. Generally, the time term patterm or thickness pattern of the upper layer is clealy supported by the gravity data in the surveyed area except the northern part.
- 1982-07-01
著者
-
久保寺 章
京大理
-
久保寺 章
京都大学理学部
-
三浪 俊夫
福岡教育大学地学教室
-
伊藤 潔
京都大学理学部附属地震予知観測地域センター
-
村上 寛史
京都大学理学部附属地震予知観測地域センター
-
三浪 俊夫
福岡教育大教育
-
伊藤 潔
京都大学理学部地震予知観測地域センター
関連論文
- 14P. 別府湾内地溝帯の検証 : マルチチャネル反射法地震探査結果(日本火山学会1989年秋季大会)
- P14 別府湾内地溝帯の検証 : マルチチャネル反射法地震探査結果
- 雲仙火山地域の応力場
- 雲仙火山の応力場 : 日本火山学会1976年度春季大会
- 阿蘇火山における重力値の繰返し測定
- 8. 阿蘇火山における重力値の繰返し測定(日本火山学会 1973 年度秋季大会講演要旨)
- 九重火山地域での重力測定結果と九重カルデラについて
- 15. 阿蘇および九重火山周辺の重力測定結果(日本火山学会 1967 年度春季大会講演要旨)
- 反射法地震探査と重力測定による別府湾の地下構造
- A40 別府湾地殻構造調査 : 重力測定
- 1926年〜1960年に九州付近に発生した主な有感地震の詳細な震度分布図
- 1926年〜1960年に日本付近で発生した主な有感地震の詳細な震度分布図
- 地学 日本の群発地震のデータベースについて
- 雲仙岳の地震活動と地球潮汐の関連性
- 環太平洋における地震活動の地域的な関連性
- 日本付近における地震活動の地域的な相関性-2-
- 東南極,プリンスオラフ海岸で行われた爆破地震実験における航行衛星の利用 2. 位置決定(英文)
- 爆破地震動から求めた九重火山群の深部構造 : Time-Term 法による
- 爆破地震動観測による琵琶湖底の地下構造
- 九重火山および周辺の地震活動について : 日本火山学会1980年度春季大会
- 大地震時における人間の心理・行動予測-続-
- 阿蘇カルデラ北部地震(1975年)の活動形式--震源移動とその解釈
- 地震計と赤外線放射温度計による三原山の噴火の同時観測 : II. 現象の解析と解釈
- 伊豆マリアナ島弧における深発地震と火山の分布 : 日本火山学会1976年度春季大会
- 震央付近における震度分布の異方性
- 大地震時における人間の心理・行動予測
- 32. 1975 年 4 月大分県中部地震と九重火山群(日本火山学会 1975 年度秋季大会講演要旨)
- 地震計と赤外線放射温度計による三原山の噴火の同時観測 : I. 観測結果
- 41. 1975 年阿蘇カルデラ北部に発生した群発地震活動について(日本火山学会 1975 年度春季大会講演要旨)
- 地震計と赤外線放射温度計による三原山の噴火の同時観測 : 日本火山学会1974年度秋季大会
- 20. 雲仙火山とその周辺での微小地震・重力・放熱量(日本火山学会 1972 年度秋季大会講演要旨)
- 15. 雲仙火山とその周辺で発生する微小地震の観測(日本火山学会 1972 年度春季大会講演要旨)
- 34. 金峰山(熊本県)付近の微小地震の観測(日本火山学会 1971 年度秋季大会講演要旨)
- 5. 鶴見・由布火山での地震観測(日本火山学会 1968 年春季大会講演要旨)
- 3. 九重火山大岳地区での地震観測(日本火山学会 1968 年春季大会講演要旨)
- 16. 雲仙火山における地震観測(日本火山学会 1967 年度春季大会講演要旨)
- 9. 火山地域における重力異常および地震波の伝播異常(日本火山学会 1966 年度秋季大会講演要旨)
- 火山地震
- 東南アジア地域における地震活動と火山活動
- B40 1986 年伊豆大島火山活動に伴う地震群の波形からみた特徴
- 25. 重力異常から求めた阿蘇・九重火山の地下構造(日本火山学会 1969 年春季大会講演要旨)
- 20. 重力測定結果より求めた阿蘇及び九重火山の地下構造(日本火山学会 1968 年秋季大会講演要旨)
- 3J. 九重火山地域の微小地震活動(日本火山学会1986年度春季大会)
- J03 九重火山地域の微小地震活動
- 1777 地震および火山災害
- 九重火山地域における, 爆破地震動から求めた推定地下構造と深層試錐結果との対比
- 本邦における噴火予知・火山災害および火山活動に伴う環境問題
- 59. 伊豆大島火山の孤立型噴火微動の伝播特性(日本火山学会 1982 年度秋季大会講演要旨)
- 6. 南米Colombia国Nevado del Ruiz火山の最近の観測状況について(日本火山学会1988年秋季大会)
- 地熱地帯における地震活動 (第40回日本温泉科学会大会号)
- Long Period Volcanic Earthquakes Observed at Volcano Aso on August 1973
- 11B. 火山体(カルデラを含む)に発生した M6 以上の地震 II(日本火山学会 1985 年度春季大会講演要旨)
- 11. 火山体(カルデラを含む)に発生した M6 以上の地震の特性(日本火山学会 1984 年度春季大会講演要旨)
- 100. 九重火山地域におけるタイムターム法による推定地下構造と深層試錐との対比(日本火山学会 1984 年度春季大会講演要旨)
- アンケート調査による地震震度と都市表層地盤地質との関係
- 中部九州火山地帯における地殻変動・地震活動・重力異常・地殻構造 : 日本火山学会1983年度秋季大会
- 93. 1973 年 8 月に発生した阿蘇火山の長周期火山性地震(日本火山学会 1983 年度春季大会講演要旨)
- 佐々憲三先生の御逝去を悼む
- カルデラ周辺の震源分布と重力異常 : 日本火山学会1980年秋季大会
- 日本における火山噴火予知研究の現状
- 序文
- 15. 中部九州火山地帯における地球物理学的諸特性(日本火山学会1976年度秋季大会)
- 航空磁気測量による昭和基地とみずほ基地間の磁気異常
- 南極における人工地震観測の概要(続)
- 1974年6月の大島三原山の集中観測 : 日本火山学会1974年度秋季大会
- 赤外線エアボーン方式による西之島火山の温度測定
- 近畿中北部におけるコ-ダ波の減衰特性
- 15 地震発生層の深さと火山付近の大地震
- マスタ-イベント法による近畿地方北部における微小地震の震源の精密決定と深さ分布
- 石本・飯田の統計式にあてはまるいくつかの現象
- 雲仙岳の火山活動と島原半島周辺の潮位変動
- 日本付近における地震活動の地域的な相関性
- 活火山における火山性地震の発生と潮位の関係
- 微小地震の発生と地球潮汐の関係
- パ-ソナルコンピュ-タ-を用いた画像処理-1-昭和58年三宅島噴火のランドサット画像
- 30. 阿蘇カルデラ内の常時微動と地下構造 (II)(日本火山学会 1970 年春季大会講演要旨)
- 4. 阿蘇カルデラ内の常時微動と地下構造(日本火山学会 1969 年秋季大会講演要旨)
- 航空機による西之島の温度測定 : 日本火山学会1974年度春季大会
- 吉川圭三博士の逝去を悼む
- 阿蘇カルデラの重力異常(低密度堆積層の効果を除去した)とその構造
- 14. 阿蘇カルデラ内の常時微動と地下構造 (III)(日本火山学会 1971 年度春季大会講演要旨)
- 阿蘇中央火丘群火山岩の弾性波速度について : 日本火山学会1964年度春季大会
- 阿蘇火山の第二種火山性微動について : 日本火山学会1962年度秋季大会講演要旨
- 阿蘇火山の微動について(I) : 第2種火山性微動の波動特性とその震動源の解明
- 阿蘇火山噴火の前駆微動について : 日本火山学会1964年度春季大会
- 火山性脈動と噴火との関係 : 火山噴火予知の基礎的研究に関するシンポジウム : 1960年度秋季大会プログラム