切削加工によるクラウン内面の作製
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概要
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X, Y, Z軸制御の3軸加工機を用いて歯科用クラウンを切削加工法で作製する場合, 必ず加工試料の反転を行わねばならない.咬合面を含むクラウン上面の加工の後, 試料を反転し, クラウン外面アンダーカット部およびクラウン内面加工を行うが, その内, 内面加工は支台歯模型計測データのZ座標値を正負変換し凹型加工するいわば"ならい転写加工"である.この場合, Z座標値の変換によって座標軸系が変化するため, 目的とするクラウン内面形態の鏡面体(=ミラーイメージ)を加工する恐れがある.そこで, Z座標値以外にさらにもう1軸の座標値を正負変換し, ミラーイメージ加工を防いだ.内面加工時の工具オフセットは外面加工時とは逆方向, すなわちクラウン内面を表現する曲面で囲まれる領域にオフセットを求めなければならない.オフセット面の算出にはスプライン補間を利用し, 各計測データ点に対応するオフセット点をまず算出した上で, 各オフセット点間をスプライン補間して工具オフセット面を求めた.
- 1991-09-25
著者
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