歯科鋳造用Au-Co-Ni系磁性合金の研究(第2報)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
前報では, 新しい歯科鋳造用磁性合金の組成として, Au-Co-Ni3元合金について検討し, その磁気特性, 融点, 機械的性質及び耐食性について報告した.その結果, Au-Co-Ni 3元合金は, 耐食性及び鋳造時の湯流れに問題を残したが, その他の性質は良好であった.本報では, これらの問題を解決する目的で, パラジウム, クロム及びシリコンの添加を行ない, 前報と同様の項目について検討し, さらに, 実際のSm-Co磁石に対する吸引力を計測した.結論は以下の通りであった.1.15%パラジウムまたは2%クロムの添加により, 耐食性が改善された.2.0.2%シリコンの添加で, 湯流れが良くなり, 湯の溶け落ちが分かりやすくなった.3.実験試料の中では, 34.8Au-15Pd-30Co-20Ni-0.2Si, 47.8Au-2Cr-30Co-20Ni-0.2Si, 66.8Au-10Pd-14Co-9Ni-0.2Si, 74.8Au-2Cr-14Co-9Ni-0.2Siの各組成が, 歯科鋳造用軟質磁性合金として, 有望な性質を示した.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1984-11-25
著者
関連論文
- 閉磁路型歯科用磁性維持装置の研究
- B-5 歯科用Au-Co-Ni系磁性合金の研究(第2報)
- 20.歯科用Au-Co-Ni系磁性合金の研究(第1報)(日本歯科理工学会 北海道・東北, 関東, 中部3支部共催学術講演会)
- 歯科鋳造用Pd-Co-Ni系磁性合金における鋳造割れの防止の研究
- 歯科鋳造用Au-Co-Ni系磁性合金の研究(第1報)
- 歯科鋳造用Au-Co-Ni系磁性合金の研究(第2報)