三宅島火山西斜面のカルデラと溶岩流制御について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Two calderas are developed in the Miyakejima Volcano, one is on the summit area (ISSHIKI, 1960), and the other is on the western slope. The latter was first recognized and reported by the present authors (SHINDO, 1980 ; CHIHARA et al., 1973). The topographic and geological features of the caldera of western slope are summarized as follows : (1) On the western slope of the volcano, a contrasting drainage pattern (radial valley systems) is seen between the upper and lower slopes, the boundary line running along the contour line of about 300 to 350 m above the sea level (Fig. 1). All radial valleys cut deeply the deposits of older somma stratovolcano. On the other hand, the upper valley system is shallower than the lower valley system and both are independent and discontinuous. (2) Wide and gentle slopes are developed at the altitude of 300 to 450 m above the sea level inside of caldera. The southern flat area is called Kuwanokidaira. (3) Along the western side of the gentle slope, a caldera rim about 4.5 km long, is clearly traced, the height of caldera rim being 0 to 15 m. The amount of collapse of the inside is presumed to be more than 50 m. (4) The inside of the caldera is covered by the aphyric basalt lavas and reddish scoria bed of the younger parastic volcanoes. (5) The caldera of the western slope was formed presumably after the older main stratovolcano and prior to the formation of younger somma and the younger parastic volcanoes. (6) The 1983 basalt lavas flowed down along the caldera rim west of Kuwanokidaira. The lavas partly overflowed the lower parts of the caldera rim and followed just the same course as the 1643? basalt lavas. Therefore, construction of man-made bank in addition to using the natural rim might make it possible to protect the lava disaster for the villages, and at least to change the lava flow course into another valley. These lava flow controls should be planned in the future in the Miyakejima Volcano.
- 特定非営利活動法人日本火山学会の論文
- 1984-12-28
著者
-
新藤 静夫
筑波大学地球科学系
-
青木 滋
新潟大学積雪地域災害研究センター
-
茅原 一也
新潟大学理学部地質鉱物学教室
-
八木 健三
北星学園大学文学部
-
八木 健三
北星学園大学
-
八木 健三
北星学園大文
関連論文
- 地すべりに関する現地検討会開催(土質工学会北陸支部共催)
- 地すべりに関する現地検討会と特別講演会(土質工学会北陸支部共済)
- 300 複雑なケースの地すべりの解析
- 難波山堆積・構造区における火成活動 : 特にhypabyssal-extrusive associationについて
- 建設工事と地下水 : 2.地下水問題の理論と実際
- 稗田山大崩壊の崩積土と崩壊の要因
- 長野県浦川流域の斜面崩壊と土石流について : 応用地質
- 信州における第四紀の火山活動
- 1992年津南地震M4.5調査報告
- 新潟積成盆地および周辺地域の基盤構造と新生代火成活動史
- 北部フォッサ・マグナ地域の先第三系基盤岩について
- 新潟県小滝-青海地方のヒスイ
- 柏崎-銚子線にまつわる諸問題
- 西田川炭田にみられる造構造運動・堆積過程と火成活動との関連について
- 北陸とは
- 各支部活動(土質工学会略史と現況)
- 新しい地すべりと古い地すべり
- マス・ムーブメントの第四紀地質学的考察
- 自然災害と地質学
- 地震災害と都市地質学
- 土砂災害の予知と対策 : 3. 地すべり
- 北陸地方におけるローカルな土(地域と土質-ローカルな土への招待-)
- 消雪パイプと地下水
- 斜面崩土の第四紀地質学的考察 : 第四紀
- 地盤災害とその防止対策地盤沈下(土質工学30年の歩み(最近10年を中心として)実務の歩み
- A38 北海道西部の暑寒別岳地域火山岩類の K-Ar 年代
- 恋瀬川流域における水収支に関する共同研究
- 地下水の流動に及ぼす自然的・人為的要因について
- 台地に水源を有する河川の流出特性
- テクタイトの化学組成と水 : 日本火山学会1980年度春季大会
- 新潟砂丘の地下水位観測記録(21)
- 新潟砂丘の地下水位観測記録(20)
- 新潟砂丘の地下水位観測記録(19)
- 新潟砂丘の地下水位観測記録(18)
- 積雪地帯での砂防技術
- 3.8.1.1 谷頭部斜面の水文地形特性と崩壊発生場に関する研究(3.8.1 関係機関との共同研究,3.8 共同研究,3. 研究業務)
- 3.3.15 谷頭部斜面の水文地形特性と崩壊発生場に関する研究(3.3 経常研究,3. 研究業務)
- 3.3.19 谷頭部斜面の水文地形特性と崩壊及び土石流発生場に関する研究(3.3 経常研究,3. 研究業務)
- 16. 谷頭部斜面の水文地形特性と崩壊及び土石流発生場に関する研究(3.3 経常研究,3. 研究業務)
- 三宅島火山西斜面のカルデラと溶岩流制御について
- 三宅島火山島の地下水
- 40. 三宅島火山の地下水(日本火山学会 1984 年度春季大会講演要旨)
- 39. 三宅島火山のカルデラ(日本火山学会 1984 年度春季大会講演要旨)
- 10. 三宅島火山に関する新知見(日本火山学会 1973 年度春季大会講演要旨)
- 飛騨外縁帯(特に青海-蓮華帯)及び上越帯に関する諸問題
- ヒスイの成因に関する諸問題
- 長野県モトドリ山捕獲岩中のヘデン輝石とザクロ石 : 鉱物・鉱床
- 49A. 角閃石晶出作用のマグマ進化への役割(日本火山学会1986年度秋季大会)
- A49 角閃石晶出作用のマグマ進化への役割
- 1. 溶岩の記載とその成因(VI. 秋田駒ケ岳 1970-71 年噴火の噴出物)
- 25. 秋田駒ケ岳 1970 年活動の岩石学的研究(日本火山学会 1971 年度春季大会講演要旨)
- 8. 長野県戸隠火山岩類からの早期高アルミナ玄武岩(日本火山学会 1969 年春季大会講演要旨)
- 38. 天然ガラスの熱実験的研究(日本火山学会 1968 年秋季大会講演要旨)
- 長野市貉郷路安山岩体の鉱物組成と化学組成とくにその成因的考察
- 長野市貉郷路安山岩体の化学組成と鉱物組成 : 1960年度春季大会プログラム
- 柵層の火山岩類 : 1957年秋季大会講演要旨
- 苗場火山とその近傍の地質-予報-
- 290 スウェーデン Siljan 隕石火口に関する2,3の観察
- 北海道の自然と人 : 知床・幌延・千歳川放水路 : 道北地域研究所5周年記念講演抄録
- 平和に対する科学者の社会的責任 : ある実践の記録
- 1 風蓮湖春国岱(しゅんくにたい)の近年の地形・地質の変遷
- ケルスート閃石の安定度とその岩石学的意義 : 鉱物・鉱床
- インド西部ラジャスタン地域の原生代火山活動(日本火山学会 1981 年春季大会講演要旨)
- 国際ジオダイナミックス会議とその成果
- 武蔵野台地における深層地下水の動態
- 自然環境と水利用 : イエーメン・アラブ共和国の環境地質 (第一報)
- 地下水位の変化に伴う毛管帯における物質の挙動
- 地すべり土層の水文地質学的検討と融雪水の動態 (II) : 新潟県北魚沼郡入広瀬村横根地すべりを例として
- 地すべり土層の水文地質学的検討と融雪水の動態 (I) : 新潟県北魚沼郡入広瀬村横根地すべりを例として
- イエーメン・アラブ共和国の環境地質 (第二報) : テイハマ平原
- 新潟大学積雪地域災害研究センタ---地すべり研究分野の10年を振り返って (〔地すべり学会〕新潟支部設立20周年記念号) -- (新潟県の地すべり)
- Study on Groundwater Flow System in the Dejima Area, the North Kasumigaura Upland (1)