アパタイトレジンに関する研究 : (第2報)フィラーアパタイトのフッ素化度の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フッ素化アパタイトをフィラーとして用いたコンポジットレジンの材料学的諸性質を検討した.フィラーとしてはF供給量を種々変えてF含有量の異なる一連のフッ素化アパタイトを合成(80℃, pH7.4)して用いた.これらフィラーアパタイトを2・2′-ビス(4-メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパンに混ぜ, 重合開始剤としてBPOを, 触媒としてDHPTを別々に加えて2ペーストを作成し, 実験試料作成時にこれらペーストを練和することによって重合硬化させた.このようにして得られた試料の圧縮強度とヌープ硬さは, フィラーとしてのフッ素化アパタイトの結晶性との間に何ら密接な相関性は示さず, フィラーアパタイトのF含有量の影響をほとんど受けなかった.また, 抜去歯牙窩洞にこの新コンポジットを充填し, 辺縁漏れ試験を行なったところボンディングエージントは使用していないにもかかわらず, 窩洞壁面との接着は良好で漏れは認められなかった.なお, このコンポジットの接着性にもフィラーアパタイトのF含有量の影響はほとんど認められなかった.
- 1984-01-25
論文 | ランダム
- 現代公企業論の課題と方法について-中-
- 政府関係機関・公団・事業団財政制度小論 (法政大学創立百周年記念号)
- 現代公企業論の課題と方法について-上- (市川文三教授退職記念号)
- 「深層地下駐車場内における自然換気時の煙濃度分布推定に関する実験的研究-出火階, 地上階の階段扉のみ開放の場合」-(本誌第46巻第1・2号33頁)に対するコメント
- 大震災と環境工学的諸問題(環境工学部門(1)研究協議会)(1996年度日本建築学会大会(近畿)の概況)