カルボキシレートセメントの改良に関する研究 : とくに液部としてのアクリル酸-p-スチレンスルホン酸コポリマーの合成
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概要
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カルボキシレートセメントの液の高粘度あるいは練和性を改善するには, アクリル酸にp-スチレンスルホン酸のような大きな側鎖を有する原子団を結合させたコポリマーを液部に用いることが有効と考えた.そこで, アクリル酸とp-スチレンスルホン酸とのコポリマーを合成し, そのコポリマーについてIR, NMR, 元素分析, 重量平均分子量の測定, 粘度の測定および熱分析を行い, アクリル酸とp-スチレンスルホン酸ナトリウムの仕込み量とコポリマー中に含有するp-スチレンスルホン酸の量およびコポリマーの構造とその特性について検討した.その結果, 合成したコポリマー中のp-スチレンスルホン酸の含有量はp-スチレンスルホン酸ナトリウムの仕込み量が減少するにつれて低下した.合成したコポリマーおよびアクリル酸のホモポリマーの重量平均分子量は, いずれも2.53〜2.60×10^5および2.60×10^5を示した.合成したコポリマーおよびアクリル酸のホモポリマーの20wt%水溶液の粘度は, それぞれ1.3〜8.0および4.6 poiseを示した.なお, これらの値は, 市販のセメント溶液に比較して小さな値であった.
- 1985-05-25
著者
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