歯科鋳造における超短波加熱脱蝋法の開発に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
歯科鋳造における脱蝋法は現在加熱焼却法によっているため, ワックスの不完全燃焼によって生じた炭素により石膏の熱分解が促進されるおそれがあり, またCO, CO_2その他の有害ガスや臭気を発生して環境を汚染する危険も大きい.本研究は, 周波数2, 450MHz, 平均高周波出力500Wの電子レンジを用いて大形鋳型内のワックスを脱蝋する方法を工夫検討したもので, 石膏系埋没材では蝋型の約90%, りん酸塩系埋没材では約80%のワックスをいずれも数分間の加熱により脱蝋回収することができた.その際, 埋没材の破砕抗力, 熱膨張, 面アラサなどの物性には変化がなく, さらに鋳肌荒れ, 鋳造体の変形, 鋳造収縮率などにも特に差は認められず, 実用に供し得る脱蝋法であることがわかった.また, この方法で脱蝋した鋳型は650℃の炉内に直ちに入れて急速加熱しても, 鋳型の亀裂発生や変形もなく, 満足できる鋳造体を得ることができた.
- 1985-07-25
論文 | ランダム
- グラス・スティーガル法をめぐる若干の考察
- エレクトロニック・バンキングと支払システムの変貌
- 股関節肢位の違いが大腿四頭筋の筋活動におよぼす影響 : 端座位膝伸展運動において(測定・評価)
- 野球愛好家のスポーツ障害と理学療法 (特集 中高年者のスポーツ障害)
- ホーバークラフトの操縦性シミュレーションについて