Ti基合金の形状記憶効果(第4報) : Al濃度の影響
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概要
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Ti-V-Fe-Al系形状記憶合金の歯科インプラントへの応用の可能性を求めるため, これまでに最も良い形状回復率を示したTi-11.5V-1.7Fe-3.3Alをベースにし, Alを2.5〜4.5%の範囲で変化させた試料を作成し, その形状回復挙動を調べた.その結果, 以下のことが明らかになった.800℃で溶体化処理した場合, Al濃度が増すにつれ母相への逆変態温度(A_S点)は, 低温側へシフトし, それと共に60℃における回復率は上昇した.その値は, 4.0Alが最も高く, 28.5%であった.また, 400℃3秒の時効により, 2.5Al, 3.3Al, 4.0Alでは, A_S点は20〜30℃低下し, それと共に60℃における回復率は上昇した.一方, 4.5Alでは, この時効条件以外に最適条件が存在すると思われる.更に, 時効材を-20℃で曲げ変形させた所, 4.0Alが, 60℃で92%の回復率を示した.これは, 前報で述べた3.3Alよりも優れており, 形状記憶効果を応用した歯科インプラント材料として, より可能性のある合金といえる.
- 1986-05-25
論文 | ランダム
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