光重合型コンポジットレジンの重合収縮に及ぼすキセノン光照射条件の影響
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概要
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フィラーサイズとフィラー含有量を組み合わせた4種類の試作光重合型コンポジットレジンを高強度のキセノンランプを用いて,光強度,照射時間,試料厚さを変えて光重合した場合の線重合収縮率を天秤式プラストメーターにより計測した.また, JIS規格に準じて硬化深度を測定した.その結果,同じ照射時間であれば光照射強度が大きく,試料厚さが小さく,フィラーサイズが大きく,フィラー含有量が少ないと,重合収縮率は大きくなった.しかし,照射エネルギー(光強度×照射時間)で比較した場合,低エネルギー領域で同じエネルギー量ならば高強度光の方が重合収縮率は小さくなった.さらに,同じ照射時間であれば光照射強度が大きく,フィラーサイズが大きく,フィラー含有量が少ないと,硬化深度は大きくなった.しかし,照射エネルギーで比較した場合,同じエネルギー量ならば高強度光の方が硬化深度は小さくなった.これらのことより,高強度光の短時間照射は,低強度光で同じ照射エネルギーを与えた場合よりも重合硬化が不十分であることが示唆された.
- 2003-10-25
著者
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