宗教の数理解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論はキリスト教や仏教といった世界宗教を数学的に表現し解析する試みである。宗教は、その哲学的な表現である存在論あるいは形而上学と同様に、科学と同じ意味における検証可能性は持ちえないが、論理的一貫性を問うことは出来る。数学もまた検証可能性は持ちえないが論理的一貫性は問われねばならない。そこに宗教分けても存在論として哲学的に表現される宗教を数学的に表現し解析する可能性が開けて来る。本論はまず第一節において、キリスト教や仏教といった世界宗教を哲学的に表現しうる存在論を提示し、続いて第二節において、その存在論によるキリスト教と仏教の哲学的な表現を試みる。これを受け第三節において、宗教を数学的に表現しうる可能性を持つ数学である集合論の基本的な結果を整理し、最後に第四節において、その集合論による宗教の数学的な表現と解析を試みる。
- 日本宗教学会の論文
- 2005-12-30
日本宗教学会 | 論文
- 宗教と文化的記憶の問題 : ヤン・アスマンの議論から(記憶/忘却と公共性 : 内面性と集合心性のあいだで,自由テーマパネル,第六十四回学術大会紀要)
- 企業経営と宗教的信念 : 稲盛和夫の「哲学」(第十二部会,第六十七回学術大会紀要)
- 回心/改宗の社会学的研究 : 概念、理論、方法(第八部会,第六十六回学術大会紀要)
- 新宗教とビジネス哲学 : ワールドメイトの事例を中心に(第八部会,第六十五回学術大会紀要)
- 空観における逆対応と平常底(第二部会,第六十六回学術大会紀要)