単目的最適化問題における多目的化とその有効性
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概要
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本論文では, 単目的最適化問題を多目的化する新たな2種類の手法の提案と提案する多目的化の有効性の検証を行う.提案する2種類の多目的化は元の単目的問題に対して何らかの変更を加えた新たな目的を作成し追加する方法であり, 1つは問題の制約条件の緩和を利用した方法, もう1つは設計変数値もしくは目的関数値に対するノイズを利用した方法である.これらの提案手法を用いることにより, 単目的最適化では見つけられなかった最適解へつながる探索パスの増加, および探索母集団の多様性の向上を期待することができる.本論文では, 上記の2種類の多目的化についてナップザック問題, Rastriginといった代表的な数値テスト関数を用いた実験を行った.その結果, 制約の緩和を利用した多目的化では, 元々の単目的最適化の場合に比べて良好な結果を得ることができた.一方, ノイズを利用した多目的化では, 変数間に依存関係があり多峰性を有する関数に対して良好な結果を得ることができた.また, 目的関数値にノイズを加えるよりも変数値にノイズを加えた場合の方がより効果的であることが分かった.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2005-12-15
著者
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