都市環境とその改善 : 特にBangalore 市(インド)に関して
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概要
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都市の環境汚染の主要な原因は, 工業化・都市化・経済成長・近代技術を用いることなどにあるが,家屋の不足や水不足,下水処理問題,文通事情及び緑地の澗渇なども重要な因子となっている。本研究ではBangalore市の都市環境とその悪化について分析することを試みた。都市大気環境の変化について種々の自然条件や人問社会が排出するものが影響を与えていることを,世界の傾向や日本の諸都市と比較考察しながら論じた。Banga1ore市はかつて,南インドの"空調された都市"と言われていたが,今では年々温度が高くなってきている。その原因の1つに人口の増加がある。最近45年間に7〜8倍に増え,そのことが家屋の不足と都市域のS1um激増という問題にも現われている。Bangalore市の工業化とそれに伴なう汚染は,工場数や労働者数および資本金の年々の増加が反映されており,有毒ガスや汚濁水による健康害も深刻になっている。工場からの排出物のほかに,家庭やサービス業からの諸々の廃衰物による汚染もひどい。Banga1ore市では年間増加率約10%という自動車からの排気による汚染,薪による汚染(森林破壊や輸送システムヘの影響)もある。最後に,グリーンベルトの役割とそれに関する政策,環境計画(集落環境,水汚染,大気汚染,動植物の保護)などに関する最近の事情と提言をまとめた。
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