ジャン・ド・ナヴァールとゴチエ・ダラゴン : 2人の「架空の」作者について
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概要
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本稿では以下のことを行う。まず第1章で、19-20世紀フランスの学者Antoine Thomasがいかにして13-14世紀のフランコ=ヴェネトの武勲詩『スペイン侵攻』(Entree d'Espagne)の作者を匿名のパドヴァ人に特定したのか(1)、また彼が自分の考えにそぐわない要素に対していかなる説明を与えたのかを簡単に示す。第2章では、Thomasの考えに抵触する部分、すなわち架空の作者とされるジャン・ド・ナヴァールとゴチエ・ダラゴンへの言及があるその箇所が、仮にThomasの言うとおりに、V21に含まれる物語の前半部すべてが単一の作者によって書かれたとすれば(2)、どのようなものとして解釈されるべきかということを、テクストの当該部分に沿って、見ることにする。同時にThomasの解釈に含まれる問題点を挙げる。第3章では、仮に当該部分あるいは『スペイン侵攻』全体が、単一の作者によるものではなく、複数の詩人の共同制作(3)によるものであったとするならば、どのような解釈がより妥当になるのかという問題について論じる。
- 2002-03-30
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