イタリア軍の成立と徴兵忌避現象
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概要
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本稿は、統一イタリア王国における軍隊の成立と、その軍隊に組み込まれていく民衆を論ずる。その際に、「兵員の徴募を通じて、軍隊は社会とつながっている」という観点から、徴兵令という一つの切り口を設定し、そこから見ることができる統一イタリア王国の軍隊と民衆の関係、言い換えれば、民衆が統一国家にどのように反応し、どのように組み込まれていったかということを中心的問題とする。そして対象となる民衆は、イタリア王国によって名誉ある義務として突然に課せられた徴兵令に、戸惑い、苦しむ、英雄のイメージとはほど遠い二一歳の青年であり、貴重な労働力を奪われることを恐れるその家族である。 また、本稿が扱う時期は、前述した問題設定から、次のように限定する。それは、統一直後から、国内秩序をほぼ確立し、ローマ併合によって一応の民族的課題を達成し、それに続いて軍隊の制度化をめざす一連のリコッティ改革が終了する一八七六年ごろまでである。
- 1986-03-15
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