「リヌッチの帳簿」 : フィレンツェ毛織物工業の存在形態の理解のために・(一)
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概要
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本稿は、フィレンツェ毛織物工業の存在形態を理解するための研究の一部をなすものであり、その直接の課題は、十四世紀初期のフィレンツェの一織元の一元帳を分析し、そこに現れる同工業の存在形態を具体的な形で認識することである。同工業の存在形態について、最近、星野秀利氏は「従来のそれとはかなり異った」像を、具体的な、しかも問題提起的な形で提示された。多方面にわたる研究成果の摂取と、網羅的な関係史料の検討とに基づく氏の研究が、今後の研究の基礎となることは疑いない。さて、それより先に私は、同工業の存在形態を理解するための準備作業をなしたことがあるが、それは具体的な裏付けを必要とするものであったと同時に、氏の像とは異るものであった。こうして、私なりにそれを理解するためには、氏によって提示された諸論点をより具体的な形で検討すると同時に、先の準備作業を再検討しなければならなくなったのである。本稿はこうした作業の一部である。
- 1977-03-20
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