Heavy-tailedな特性をもつWebサーバパフォーマンス評価に関する考察(セッション4 : ネットワーク応用とデータベース)

概要

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本研究では,インターネットに偏在するWebサーバ全体のHeavy-tailedな特性に注目し,そのHeavy-tailedな特性をもたらす要因を分析し,負荷が高いと思われるWebサーバの性能を評価する手法を,リモートからのアクティブ計測による評価実験を行うことによって考察した.Heavy-tailedとなる要因の分析においては,TCPのコネクション処理を含む転送時間の特性は,からなずしもファイルサイズのHeavy-tailedな分布特性によるのみならず,TCPのコネクションが確立し,最初にデータ送信を開始する初期化時間も影響していることが分かった.また,個々のサーバの特性が存在しても,全体としてはHeavy-tailedな特性となりRobustな現象であることが分かった.また,負荷が高いと思われるサーバを分類しそれぞれに対して陛能の傾向を評価した結果,初期化時間に時間を要しているサーバについては,分散値が小さく安定した動作をするサーバが少ないことがわかった.
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-11-04