オブジェクト指向言語における離散時間シミュレーションのためのクラスライブラリの設計と実現
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概要
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ジョブショップなどの離散時間シミュレーションの優れた記述方法として, Simula, Simscript II.5 などに見られるプロセスアプローチがあり, それらの処理系では並行プロセスの記述が可能である. 本論文では, Objective-Cなどの並行処理を記述できない逐次処理オブジェクト指向言語処理系において, いくつかのクラスを追加するだけで, 疑似的に並行プロセス記述を可能にする方法を提案し, それらのクラスを用いたシミュレーションの具体例を示す. このアプローチの利点は, シミュレーションの記述性がシミュレーション言語に比較して劣らないこと, プロセス間の相互作用の種類の追加が容易に行なえるなど拡張性に富むこと, 言語仕様の変更を要しないこと, 言語のもとの機能をすべて利用できること(例えばシステムで利用できるグラフィック使用者インタフェースなどのクラスライブラリの利用が可能である), クラスに基づく逐次処理オブジェクト指向言語に適用可能であることである.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-07-25
著者
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