「ファジィ制御用シミュレータの開発と制御特性の改善に関する研究」
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概要
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まず、本開発では、ファジィ制御研究を展開するにあたっての道具立ての必要性から、直接法はもちろんのこと、高速制御が可能な間接法、ファジィ制御とPID制御とのハイブリッド型であるファジィ・PID法といった各種ファジィ制御法が容易に実現でき、しかもそれらの制御性能の評価ができるファジィ制御用シミュレータの開発を行った。次に、本研究では、特に現在ファジィ制御において要請のあるファジィ分割数の低次元化を目的として、低次ファジィ分割数における制御性能の改善法について一提案を行い、その改善法の有効性を本ファジィ制御用シミュレータを適用したシミュレーション結果から検証した。なお、ファジィ推論法としては直接法の一種の水本提案の代数積-加算-重心法を用いた。その結果、開発したファジィ制御用シミュレータの有用性を確認するとともに、低次ファジィ分割数における制御性能の改善に関して有効となるような指針を得た。
- 1995-02-15