自動応答音声における利用者適応の試み
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概要
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電話を通して予め録音された音声で情報を提供するサービスが便利であるが,必ずしも利用者にとって提供される音声が最適であるとは言えない.本研究では,利用者に合わせた音声スピードの調節によりこのような自動音声応答システムの提供音声を聞きやすくするのが目的である.擬似電話番号案内コーパスを収集,分析し,利用者の反応の速さと発話速度から適応させるスピードパラメータを求める予測式を重回帰分析によって得た.得られた予測式とコーパスにおける実測値の相関係数は0.46となった.得られた予測式をもとに疑似電話番号案内システムを構築し,被験者18人による評価実験を行い,提供音声が一様なシステムに比べ,利用者適応を行うシステムの方が利用者に好まれることがわかった.
- 2002-02-01
著者
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ワード ナイジェル
東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻
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ワード ナイジェル
東京大学大学院 工学系研究科 機械情報工学専攻
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中川 郷士
東京大学大学院 工学系研究科 機械情報工学専攻