Individual Based Modelを用いたアユのなわばり形成に関する研究
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概要
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アユは日本を代表する川魚であり、排他的な領域を確保する所謂なわばり行動をとることで有名である。しかし。集団密度が高い場合、なわばりを持てない放浪個体が出現するなど、すべての個体がなわばりを確保するわけではない。また、なわばりの面積は集団密度に関わらず、平均して1平方メートルであるが、この面積に含まれる餌(藻)の量は1個体を養うには十分すぎることから、不必要に広いなわばりを確保する行動がアユの集団中にどのように進化してきたかについては不明な点が多い。本研究では、各個体の動きや相互作用をIndividual Based Modelを用いて再現し、なわばり行動の進化的意味を探るためにコンピュータシミュレーションによる解析を行なった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-05-10
著者
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