マーカー型アリ群知能
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概要
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近年では電子機器の小型化や精密化に伴い,従来では専用機器であったものを複数の機能を有する多機能機器への展開が進歩している.この様な多機能機器化はシステム全体の複雑度を従来に比べて飛躍的に増大させており,その複雑度の増大が工学システム構築の困難さを生むにまで至っている.この様な一つのシステムへの機能集約の方法論に対する対抗策は分散型であり,その自然界でのモデルは行動型知能と呼ばれる群知能である.本論文ではアリ集団の集餌行動をモデルとして,その集餌行動を形成する行動ルールの抽出並びにシミュレーションによる知能制御性の検討を行った.更に,アリ行動に伴うフェロモンのマーカーを集団全体の共有情報として付加する事が,集餌行動の効率性を向上させる事をシミュレーションによって明らかにした.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-07-16
著者
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