音楽の論理とその機械化
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概要
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高階論理定理証明機HOLは数学,プログラムの論理など人間の合理的思考に関わる厳密科学に対して適用されてきた.本論文では,HOL定理証明機の他の方向の応用として,人間の感性に関わる領域,特に音楽への応用を探求する.先ず,音楽について論じたり音楽を論理的かつ形式的に作曲するための基礎となる論理体系を提案する.これは音楽理論に関するこれまでの二つの研究:KukelaのMontagueの内包論理による音楽の論理分析とKasslerのSchoenbergの12音音楽に対する論理体系,に基づいて形式化された.次に,このような音楽の論理における論証/計算を機械的に遂行するために,HOL定理証明機の上あるいは中に埋め込む方法を与えた.これらによって,音楽活動を定理の証明プロセスと見るこれまでとは異なった新しい視点がありうることを明らかにした.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-08-06