差分スキームの再考による並列計算機向き不完全LU分解について
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概要
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本報告では,使用される差分スキームを再考することによって,複数のCPUを持つベクトル計算機向き不完全LU分解について考察する.ここで考える差分スキームは,高い計算効率を得るために通常の5点差分の点の配置とは異なった配置をしている.その工夫によって水平線上の点を同時に更新できる.またここで取り扱う格子は縦横比が等しい等方性格子とする.本研究では,本分解法の収束特性:収束までの反復回数,CPU時間そして収束解の精度などが調べられた.その結果,本分解法は従来の5点差分スキームのベクトル化手法:超平面法(Hyperplane method)に比べて大変効率が高く,並列計算機向きであることがわかった.
- 1993-10-14
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